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ホタテがあなたの命を救う?極小医療用デバイス『ホタテロボ』[tiQ/Vol.2]

      2015/03/17

ホタテが人の命を救う。発進ホタテロボ[tiQ/Vol.2]

連載:tiQニュース

本連載ニュースは、国内外の映像クリエイターやニュースメディアから情報をご提供・ご協力いただき、地球・自然・宇宙・生物・科学などの不思議や、知的好奇心をくすぐるような新たな発見を動画やGIFを用いてお伝えするニュース連載です。衝撃的な瞬間を撮影したクリエイターの努力と共に、世界の謎に触れる旅をご一緒しましょう。より詳しい情報や誤り、ご助言等ありましたら、お問い合わせやコメントにてお教えいただけると幸いです。

ホタテの泳ぎが命を救う?発進ホタテロボ

ホタテの動く様子
病気や風邪をひいたとき、多くの方はきっと薬を飲みますよね。でも、その薬が目的地にたどり着く前に分解されてしまうことがあるんです。そうなると薬本来の力は発揮されずに、当然その効き目は弱まってしまいます。そこで、薬を最適な量を最適な場所に届ける技術が求められているんです。その重要な役割として注目されたホタテ型の小型デバイス研究の話をご紹介しましょう。未来の医療はホタテの泳ぎに委ねられているかもしれません。今回のtiQは2014年11月5日Nature Communicationsにて発表されたマイクロスキャロップ(極小ホタテ貝)という極小医療用デバイスの研究論文についてご紹介していきます。

なぜ開発されたのか?

ホタテロボは体内で薬を運ぶために研究されています。医学的に利用するためにいくつか解決しなければならない課題がありました。1つは体内を効率良く泳ぎかき分けることです。ほとんどの体液はかき分ける度に粘り気が変わり、効率良くかき分けていくことが難しいのです(※非ニュートン液体:負荷によって粘度が変わる液体)。
tiq_02_hotate_system

2つめは仕組みが複雑でないことです。このような極小の輸送デバイスでは、今まで細菌の鞭毛(べんもう)をモデルにしていたので動く仕組みがモーターになっていました。すると、どうしても仕組みが複雑になってしまっていたのです。

どのような仕組みなのか?

磁場によるホタテロボの動き
ホタテロボはシリコンで出来た2枚の殻に磁石がついています。外から磁場をかけると殻に付いた磁石が動き合わせて殻が開閉することで泳いで進むことができます。弱い磁場(磁束密度)では殻が開き、強い磁場(磁束密度)では殻が閉じるという非常に簡単な仕組みで泳ぐことができます。今まで体内を輸送できた極小医療用デバイスに比べて簡単に実現できるかもしれません。

 

将来、このホタテロボ達があなたの命の恩人ではなく、恩ホタテになる日は近いかもしれません。

 

【情報提供】Swimming by reciprocal motion at low Reynolds number:http://www.nature.com/ncomms/2014/141104/ncomms6119/full/ncomms6119.html
【執筆】CREM編集部
tiQニュース

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