そこはかとなく好奇心を刺激するクリエイターの秘密基地。

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【イベントレポート】応募総数1,778作品!theGIFs 2018 今年のNo.1GIFアニメが決定!

      2018/12/25

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2018年12月8日(土)、アドビシステムズとGIFMAGAZINEが共同で開催している日本最大級のGIFアニメコンテスト「theGIFs 2018 -Award of GIF Creator-」の表彰式が渋谷HUMAXシネマで行われました。今年で5回目を迎える本コンテストは、誕生して30年以上もクリエイターから愛され続けるファイルフォーマット“GIF”で描かれた作品を表彰します。初の映画館開催となった今回は、GIFを映画館の巨大スクリーンで鑑賞するというこれまでに無い空間で表彰式を実施。イベントMCにハリウッドザコシショウを迎えた他、スペシャルプレゼンターとして豪華ゲストも登場し、式典に華を添えました。そして今回は表彰式の他に、映画館全体を大きく使ったGIFの展示会を同時開催。会場に所狭しと設置されたiPad、大型モニターでたくさんのGIF作品が展示され、表彰式以外にも見どころ満載のイベントとなりました。

当日の参加者は150人以上、年に一度の賑やかなGIFの祭典となったtheGIFs 2018。本記事では今回のコンテストの全容と審査のポイント、表彰結果などをレポートします。(写真:塙薫子、執筆:GIFMAGAZINE)

iPad100台を使って映画館ロビーにGIFを展示

今年はtheGIFs初の試みとなる映画館でのイベント開催。そして今回はシアター内での表彰式だけでなく、よりGIFのカルチャー、アート性を感じていただけるよう、館内全体をギャラリーに見立ててGIFアニメの展示会を同時開催。ロビー、階段などいくつかのセクションに分け、合計100台のiPadを配置。theGIFs歴代の受賞作品、今年のエントリー作品に加えて、GIFMAGAZINE公式GIFer作品など、合計500点を超えるGIFアニメを展示しました。

入口には50インチの大型モニターを使い、人気クリエイター “ちゃもーい” 監修のtheGIFs 2018キービジュアルを展示。theGIFsのために書き下ろされたポップで勢いのあるクリエイティブに、足を止めて見入ってしまう方も多くいらっしゃいました。

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ロビーの中央にある球体にもたくさんのiPadを設置。theGIFsの歴代受賞作、今年のエントリー作品を多数展示しました。

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他にも24台のiPadをずらりと並べたエリアでは、GIFMAGAZINE 公式GIFerの作品を展示するなど、見応え十分。

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いよいよ表彰式が開始。お笑い芸人 ハリウッドザコシショウ がメインMCとして登場

シアター内で行われた表彰式では、人気のお笑い芸人『ハリウッドザコシショウ』がMCとして登場。「誇張しすぎたモノマネ」等、独特の芸風が人気のザコシさんですが、実は自身もアドビソフトを使いこなし、動画を制作するというクリエイティブな一面も。ノミネート作品の中でもドット絵作品がお気に入りだそうで、それぞれの作品に絶妙なコメントを入れ会場を大いに盛り上げました。

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【GIFMAGAZINE×ハリウッドザコシショウ 公式チャンネル】
https://gifmagazine.net/users/75119/profile

更に今年は各賞でスペシャルプレゼンターがサプライズ登場。ドット絵部門賞のプレゼンターはロックマン。ロックマンはシリーズ30周年記念として、今年GIFMAGAZINEとのコラボレーションも実現していることから、今回はシリーズの中から『ロックマンエグゼ』のロックマンが急遽駆けつけてくれました。

独自のファッションセンスや、UFO「ふたおめん」CMがSNSで大きな話題を呼んでいるクリエイター/芸人 ぼく脳も登場。不思議な存在感に会場がざわつく中、Twitterで最も多くのRT数を獲得した作品に贈られるSNS賞のプレゼンターを務めました。

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【GIFMAGAZINE×ロックマン 公式チャンネル】
https://gifmagazine.net/users/61436/profile

【GIFMAGAZINE×ぼく脳 公式チャンネル】
https://gifmagazine.net/users/67496/profile

そして最優秀賞のプレゼンターとして、なんとモデル・女優として活躍する香里奈さんが登場!theGIFs 2018の為のスペシャルコンテンツも初披露されました。

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今回制作されたスペシャルコンテンツは、theGIFs 2018のキービジュアルを実写で再現したもの。GIFMAGAZINE公式GIFerでもあるKaoru Furukoさんとのコラボレーションです。香里奈さん初となる本格派コスチュームでの撮影と、細部にまでこだわり抜いたペーパークラフトの世界が融合した特別な作品となりました。さらになんと、今回審査員として参加したGIFアーティストSholimと香里奈さんのコラボも実現。展示スペースでお披露目されました。Sholimの生み出す独特の無機質さとギミック感が香里奈さんのクールな表情とマッチした作品です。

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【GIFMAGAZINE×香里奈 公式チャンネル】
https://gifmagazine.net/users/59788/profile

気になる今年の最優秀賞は・・・!?

今回のコンテストでは審査員として、theGIFs 2017にて最優秀賞受賞、ノスタルジックな雰囲気と細部までこだわったハイクオリティな作品が人気のアニメーション作家 大桃洋祐さん、独自の世界観とセンスで多くのファンを生み出しているセルビア出身のGIFアーティストSholim、新千歳空港国際アニメーション映画祭のフェスティバルディレクターでもある株式会社ニューディアー代表の土居伸彰さん、デザインコンサルティングファームTHINKR/POPCORNの石井龍さんが参加。また、本イベントの主催であるアドビ システムズ株式会社から轟啓介さん、GIFMAGAZINE代表の大野謙介も同様に審査員を務めさせていただきました。

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また協賛として、会場である渋谷HUMAXシネマ、株式会社テンカラット、デザインコンサルティングファームTHINKRにご協力いただきました。

協賛三社

GIFならではの瞬発力、確立された世界観が審査のポイント

theGIFsは回を重ねるごとに応募作品のクオリティが上がっているだけでなく、GIFの新たな楽しみ方や芸術的な側面の高まりを感じられるコンテストに成長してきました。今年は「短尺」「ループ」「ワンメッセージ」というGIFの特徴に加え、”短尺ならではの瞬発力”、”コンテンツとしての世界観の確立”なども審査のポイントに。これまでにない白熱した戦いとなったtheGIFs 2018、ついに今年のNo.1 GIFアニメーションが決まります。

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最優秀賞は Percolate Galactic さんの「Ramen Stall」

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「Percolate Galactic」はインドネシアを拠点として活動するクリエイターチーム。今回はその中で最優秀賞作品「Ramen Stall」を制作したMikaさんが来日されました。

最優秀賞 Percolate Galactic「Ramen Stall」


via GIFMAGAZINE

【受賞理由】
この作品はループ感すら感じさせない、ループしている事以上に勢いを感じる、LIVE感がある作品です。キャラクター、各要素の微妙な動きの違いがなんとも言えない愛らしさと躍動感を生み出しています。また作品の中に情緒的な余白があり、GIFアニメーションの新しい味わい方を感じられました。

受賞作品紹介

※フルサイズでご覧頂く場合は各作品をクリックし、GIFMAGAZINEでご覧ください。

優秀賞 Nicola Gastaldi「gastaloop 080」


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【受賞理由】
Nicolaさんは優秀賞を獲得した「gastaloop 080」以外にも多くの作品を応募されていますが、どの作品もGIFの特徴の一つであるループの仕組みをしっかり考えて作られており、全体を通してループの見せ方が秀逸でした。加えてアニメーションのクオリティが非常に高いことも評価すべき点です。一連の作品では色合いなどで統一感を見せつつも、1つ1つが見応えのある作りになっている為シリーズで見ても飽きさせない魅力がありました。

優秀賞 QuickObake「夢」


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【受賞理由】
クイックオバケさんの作品からは総合力の高さ、世界観の強固さが感じられます。漫画のコマとアニメーションを組み合わせる手法は以前からある見せ方ですが、コマの間をキャラクターが移動していくという構成が新鮮、かつGIFにとてもマッチしていて、アイディアの必然性があります。またストーリーもループすることを考慮して作られておりとても自然。今までのGIFsには無い、GIFの新しい方向性が提示された作品だと思います。

優秀賞 APO「SPHD」


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【受賞理由】
GIFならではの表現の1つである「立体視のGIF表現」をドット絵の世界で行うターニングポイントになった作品だと思います。超短尺ながら、ループをうまく活用しているとこもポイントです。また、見せ方の斬新さだけでなく、ドット絵であるにも関わらずCG作品のような滑らかさもあり、見応えのある作品です。

優秀賞 宝丼「糸車」


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【受賞理由】
背景のストーリーを連想させるデザインの美しさがある作品。また糸の表現が綺麗で、かつスピードを感じさせる動きも秀逸です。

優秀賞 伊豆見香苗「フリスピーを追いかけるいぬ」


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【受賞理由】
犬が延々とフリスビーを追いかけるという単純なアニメーションですが、キャラクターの絶妙な表情や動きの可愛らしさ、独特の世界観でずっと見てしまう面白さが生まれています。

優秀賞 Nancy Liang「Predicaments of travel」


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【受賞理由】
全体的に絵本のような美しさ、動かすポイントの上品さがある作品です。また、動いている部分が少ないにも関わらず、空気の動き、街の経ている時間やそこにあるストーリーが伝わってくるところも大きく評価された点です。

インタラクティブ部門賞 HattoriGraphics「健全な議論のためのgif ~先手~/健全な議論のためのgif ~後手~」


via GIFMAGAZINE

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【受賞理由】
何と言っても画面全体から勢いを感じます。また、タイトルとアニメーションのギャップもあり面白かったです。SNS等でお互いに送り合うなど、楽しいコミュニケーションが生まれる作品です。

アート部門賞 ヘルミッペ「湖畔アパートで犬さらい」


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【受賞理由】
この作品には全体的な雰囲気の統一感があります。そしてシュールでクスッと笑える雰囲気と、ひんやりとした美的な感覚の組み合わせが絶妙です。個性が出づらいドット絵の中でも独特の世界観を持っていて、オリジナリティを感じる作品です。

ドット絵部門賞 モトクロス斉藤「雪と犬」


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【受賞理由】
それぞれのモチーフが持っている”タイム感”が異なるところに面白さを感じます。また、無機質な雰囲気が出がちなドット絵の中にあって、情緒を感じる事ができる作品です。

シネマグラフ部門賞 koi_chiro「20180901 TOKYO SHINJUKU 氷結」


via GIFMAGAZINE

【受賞理由】
新宿という街のもつ”面白さ”と”悲しさ”の両方がうまく表現されています。表現の仕方に背景のストーリーを感じさせる工夫がある作品です。

SNS部門賞 ユージン「机上のダンサー」


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【受賞理由】
Twitterで6,021RTを獲得。タイムラインに流れてきたときに、パッと目を引く華やかさと思わず見入ってしまうストーリー性を感じる作品です。

U-22部門賞 Tatsu「ラストパフォーマンス」


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【受賞理由】
シチュエーションの設定、パロディの使い方などバランスが良い作品です。アニメーションもスムーズで、これからが期待できるクリエイターさんです。

土居伸彰賞 HattoriGraphics「Campfire」


via GIFMAGAZINE

【受賞理由】
まずテーマの選択が面白いです。更に解像度が低いにも関わらず、確かにキャンプファイヤーに見える表現がとてもうまいと感じました。(土居伸彰)

Sholim賞 Yasunari Watabe「To hug」


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【受賞理由】
このアーティストの視覚的言語は非常に独特で、それが洗練されたアニメーションと相まり、愛への信頼と美の躍動を表現しています。凄いの一語に尽きます!この作品は、数分間喜びと共に観賞し、素晴らしい気分にしてくれる特別なGIFの1本です。(Sholim)

大桃洋祐賞 M.Nishimura「おやびーん!」


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【受賞理由】
世代的なものもあってとてもワクワクするグラフィックに惹かれました。よくよく観察すると全てのキャラクターがそれぞれに意思を持った(そしてユーモラスな)行動をしており、かつそれらが関係しあって全体の大きな流れを作っているという構成の緻密さにも驚かされました。(大桃洋祐)

THINKR賞 モトクロス斉藤「コインパーキング」


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【受賞理由】
昨年に引き続き「GIFの領域を超え異なるメディアへの発展性があるか」という視点を軸に選考致しました。ドット作品の周辺には、海外クリエーターとの接点やゲームシーンとの接点、デザイン業界との接点など様々な「繋がり」が見受けられますが、そのような環境のなか本作からは、日本のドットクリエイティブの先陣を切っているような印象を感じました。(THINKR/石井龍)

アドビ賞 Satoshi Ueda「逢いに」


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【受賞理由】
なんとも言えない女性の表情とカメラの動きと過ぎ去っていく景色がなんとも絶妙で、タイトルと説明文を見たときにその世界観が一気に完成する感覚を覚えました。派手さはないけど、この女性の物語をいろいろと想像させてくれる心染み入る作品です。(アドビシステムズ/轟啓介)

GIFMAGAZINE賞 Mutsuro Ando「顔出しパネル「ポテト」」


via GIFMAGAZINE

【受賞理由】
GIFは、鑑賞の仕方を磨くことで見えてくる芸術的側面と、だれが見ても楽しめるマスエンタメ的側面が混在する独特のポップカルチャーだと考えています。GIFMAGAZINEは、年齢や性別にかかわらず楽しめ、かつ、GIFならではの映像表現としてのループ、短尺である意味を追求した芸術性をこの作品から強く感じました。1秒で気になる、10秒でわかる、100秒たっても楽しい作品です。(GIFMAGAZINE/大野謙介)

theGIFs 次回開催もご期待ください。

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