そこはかとなく好奇心を刺激するクリエイターの秘密基地。

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第18回「1年間、休まず毎日作成され続けたgifアニメーション」

      2017/06/23

ogi_header_18わりつつ、テーマやスタイルはより幅広いところから作品をご紹介しています。

日本人クリエイターにこだわりつつ、日本らしい作品はもちろん、自由で多彩なテーマやスタイルのgifアニメーションをご紹介しているシリーズ。今回はアートユニットuwabamiさんの「365Animation」です。

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「365Animation 365 デイリーアニメーション終わり!」
http://uwabami-dairy-animation.tumblr.com/post/136743750231/365animation-365-daily-animation-we-produced-an

uwabamiは共に武蔵野美術大学出身のムトウアキヒトさんとはらだかおるさんによって2010年に結成されたアートユニットです。創作活動の中心は、制作風景を見ている観客のリクエストに応えながら、その場でその人を画面に登場させて、多くの登場人物のストーリーを繋げて1枚絵にするオリジナル画法の「キャラストレーション」。全国の商業施設などでライブキャラストレーションを精力的に行う傍ら、イラストやアニメーション、絵本の制作など幅広く活躍されています。
数多くのアニメーションフェスティバルやコンテストでの受賞歴があり、昨年開催された日本最大級のgifアニメコンテスト「the GIFs -Award of GIF creator- 2016」では、応募された作品「顔がかゆくてしょうがない!!」が優秀賞並びにGIFMAGAZINE賞を受賞しました。

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「顔がかゆくてしょうがない!!」
(http://gifmagazine.net/post_images/977180)

(「the GIFs -Award of GIF creator- 2016」の結果、及び受賞作の詳細については公式サイト(http://cre-m.jp/thegifs_2016_result/)をご参照ください)

さて、今回取り上げさせて頂いた「365Animation」は1年間、つまり365日の間gifアニメーションを制作し続けるという企画です。2015年1月1日から同年の12月31日まで毎日欠かさず作品を制作、Facebook上で発表されました。その中で、6月に発表された作品からいくつかご紹介しましょう。

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「365Animation 168 インディージョーンズ
〜「ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~」のワンシーンを細かく見ようキャンペーン その8〜」
http://uwabami-dairy-animation.tumblr.com/post/122413570321/365animation-168-indiana-jones
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「365Animation 172 ごんごんがんがんゴンドラ!!」
http://uwabami-dairy-animation.tumblr.com/post/122413275406/365animation-172-gon-gon-gondola-we-get-on-the
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「365Animation 180 水中を泳ぐ殿」
http://uwabami-dairy-animation.tumblr.com/post/124314702436/365animation-180-the-swimming-king-i-like

これらの作品を含めて、制作されたgifアニメーションはどれも小ぶりではあるのですが、人物が泳いだり歩いたり何らかの動きを続けるシンプルなものから、物語を感じさせるものまでその内容はとてもバラエティに富んでいます。

さて、上記でご紹介した作品の中で、特にストーリー性があるものとして目を惹くのが、「365Animation 168 インディージョーンズ」でしょう。この作品は、サブタイトルにもあるように「ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~」という別のアニメーション作品のワンシーンが切り取られたものです。

「ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~」は、画面内で同時多発的にストーリーが展開していく、何度も楽しめる「一度では見切れないアニメーション」第3弾として制作された作品。マルチサイトの(複数の視点を切り替えながら進める)ゲームをプレイしているかのような面白さがあります。

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「ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~」


https://www.youtube.com/watch?v=Ph293nHZpks

ちなみに、この作品は「第9回 こどもアニメーションフェスティバル」(2015年)においてグランプリを受賞し、その後、この作品を原型とした絵本「~ボンとハレトモのぼうけん~しゅばばばばばば びじゅつかん」(ひさかたチャイルド)が出版されています。

(絵本「~ボンとハレトモのぼうけん~しゅばばばばばば びじゅつかん」については、特設サイト(http://bonhare.uwabami.jp/)をご参照ください)

「365Animation」には、この「ボンとハレトモ~古代遺跡で大慌て~」のワンシーンを切り取った作品が他にも登場しますが、一部分だけのアニメーションを見ても“何度も楽しめる”事を意識されているという事が伝わってきます。そして、こうした大作の一部となっている作品だけでなく、上記でご紹介したゴンドラや殿様の作品のようなショートアニメーションであっても、“何度も楽しめる”作品づくりへのこだわりを感じられました。ポップな色彩とタッチ、そして躍動感に溢れるアニメーションは見ていて本当に楽しいです。動きや内容もダイナミックかつコミカルなものが多く、見ていて思わず笑いが込み上げました。この楽しさがuwabamiさんのgifアニメーション作品の特長であり、大きな魅力の1つでもあると思います。

また、365作品という数は圧巻の一言でしょう。アニメーション技術としては難易度の高いものではないgifアニメーションですが、アートユニットとして様々な活動を続ける傍らで、毎日作品を制作して発表するという事を1年間休まずに続けるのは、根気も意欲も相当必要だったのではないでしょうか。最後まで制作しきった際には「ついに365回のショートアニメーションを製作し切りました!!泣ける!!!よく頑張ったね!!!」とブログでコメントされています。

『「直感でおもしろそう!と思ったら、まずやってみる!」をモットーに常に新しい事に挑戦し続けています。そして、uwabamiの最終目標は、遊園地のような誰もが楽しめるワクワクする空間を作ることです。』(公式サイト・プロフィールより)という信条で多彩な活動を続けられているuwabamiのお二人。「365Animation」は、毎日制作された1つ1つの作品はもちろん、1年かけて完成させた大きな1つの作品としても楽しめる、まさに遊園地のようなgifアニメーションだと感じました。全てを鑑賞するには少々時間を要しますが、面白い作品ばかりですので楽しみながらご覧になって頂きたいです。

 

取材させていただいたクリエイター・WEBサイト

「365Animation」(1年分がまとめられたtumblrサイト)
http://uwabami-dairy-animation.tumblr.com/

uwabami official web site
http://uwabami.jp/index.html

uwabami Facebook(365Animationが元々発表されていた。音付きのものが鑑賞できる)
https://www.facebook.com/uwabami-170558203001989/

執筆者:小木奏英

オモロイモンをこよなく愛する生粋の関西人。音楽系法人、小学校、法律事務所勤務を経て、なぜかエンタメまわりのライターに。座右の銘は「明日は明日の風が吹く」

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