浮世絵がアニメーションとなって生まれ変わる。
2016/03/31
※本連載ではご紹介する海外クリエイター様に許可を頂いて執筆をいたしております。
連載:海外映像作品の旅
本連載では、海外クリエイターの映像作品を中心にご紹介します。面白い作品から、不思議な作品、感動する作品をピックアップしGIFアニメーションを用いてご紹介します。クリエイターの創作哲学や作られた背景に触れる旅をご一緒しましょう。
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今回ご紹介する動画は、Thomas Fage氏によって制作された『PETIT PALAIS // Expo Fantastique ! Mur vidéo marin – Utagawa Kuniyoshi』です。氏は、日本の伝統絵画のひとつである浮世絵をアニメーションにしました。
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歌川国芳の作品「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」などが題材となっています。歌川国芳は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人で、斬新なアイデアが注目された人物です。
力強く描かれた浮世絵が、アニメーションによって動きがつくことでさらに迫力を増したものとなっています。ぎょろっと睨みを利かせる魚、足をバタバタと動かす海老、いまにもアニメーションから飛び出してきそうな勢いです。江戸時代の技術と現代の技術が融合されたからこそできた作品なのです。
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江戸時代に作られた作品が、現代においてアニメーションをつけることでまた新たなものとなって生まれ変わるということが素晴らしいですね。また、日本の浮世絵が、今でもなお海外で評価されていることは、誇るべきことです。とても興味深い作品です。ぜひ一度ご覧になってください。
『PETIT PALAIS // Expo Fantastique ! Mur vidéo marin – Utagawa Kuniyoshi』by Thomas Fage
【出典】https://vimeo.com/157310944
【ホームページ】http://reanimation.tv/contact/
【Tumblr】http://thomasfage.tumblr.com/
執筆:CREM編集部(山越大輝)

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