落ち続ける男。たどり着いた先は…?
2016/03/20
※本連載ではご紹介する海外クリエイター様に許可を頂いて執筆をいたしております。
連載:海外映像作品の旅
本連載では、海外クリエイターの映像作品を中心にご紹介します。面白い作品から、不思議な作品、感動する作品をピックアップしGIFアニメーションを用いてご紹介します。クリエイターの創作哲学や作られた背景に触れる旅をご一緒しましょう。
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コンクリートが剥きだしのビル街。そこに人々の影はなく、壁に描かれた落書きが悲しく見えます。塵と白い煙が立ち込め、一面が灰色の世界、建物の間に一人の男の影が…。
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今回ご紹介するのはJulien Vanhoenacker氏の『a Drop – short film』。ビルの絶壁に立った男は足元を見て、顔を手で覆います。そこには、光の届かない暗闇に包まれた峡谷が姿を見せていたのです。男は何度も呼吸を整え、踏み切る練習をします。そして次の瞬間、ついに身を投げ出します。彼は軽快に身をこなし、ビルの狭い隙間を越えていきます。
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現実か幻か、重力に身を任せた男の周りを光が次第に強く照らし始めました。スローモーションの表現に変わった彼の姿は、落下しているというよりも浮遊しているかのよう。男が最終的にたどり着いた場所は淡く色付いた世界でした。仲間たちが迎え入れ男の帰還を祝います。
『a Drop – short film』by Julien Vanhoenacker
【出典】https://vimeo.com/155347431
【Julien Vanhoenackerホームページ】http://www.juvano.com
執筆:CREM編集部(矢島智広)

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