終戦直後、西ドイツはこうだった。当時の日常を捉えた貴重映像。『Einzigartige Filmaufnahmen in Farbe und HD – SPIRIT OF HAMBURG 1948』
2015/12/26
※本連載ではご紹介する海外クリエイター様に許可を頂いて執筆をいたしております。
連載:海外映像作品の旅
本連載では、海外クリエイターの映像作品を中心にご紹介します。面白い作品から、不思議な作品、感動する作品をピックアップしGIFアニメーションを用いてご紹介します。クリエイターの創作哲学や作られた背景に触れる旅をご一緒しましょう。
uploaded by crem on GIFMAGAZINE
1948年、ドイツは混沌の中にいた。
アドルフ・ヒトラーの自殺によって第2次世界大戦の幕が閉じ、やっと平和が訪れるかと思ったとたん今度は連合国の支配下に。そしてドイツはある日突然2つに分断された。冷戦のはじまりである。1948年、それは新たな悪夢の幕開けの年だった。
uploaded by crem on GIFMAGAZINE
今回ご紹介するのは、そんな混乱の渦中にあった1948年、西ドイツ・ハンブルクの様子を収めた映像作品である。
戦中、ハンブルクでは空襲により約5万人の死者を出し、町の半分以上が瓦礫と化した。戦後イギリスの支配下に置かれたためか、作品に映る町の様子にはかすかにイギリスの風情が漂っているようだ。いつ死ぬか分からぬ不安の中、今を必死に生きようとする人々の顔には力強い笑顔が宿る。
uploaded by crem on GIFMAGAZINE
今作品は、モノクロの原作に着色を行うことで60年以上前の様子を現世に活き活と描き出している。当時の人々の生活や町の空気感を知ることができる貴重な映像だ。今のハンブルクの様子と見比べながら、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
『Einzigartige Filmaufnahmen in Farbe und HD – SPIRIT OF HAMBURG 1948』by Konstantin von zur Mühlen
【出典】https://vimeo.com/148643490
執筆:CREM編集部(坂口文華)

(いいね!で最新記事を毎日受け取れるみたいですよ)
あなたの好奇心を刺激する
コラム、ビジュアルビュース、GIFマンガ、海外映像作品紹介記事を毎日配信