過去、現在、未来。そこに誰がいたのか。『Hauschka – “Who Lived Here?”』
※本連載ではご紹介する海外クリエイター様に許可を頂いて執筆をいたしております。
連載:海外映像作品の旅
本連載では、海外クリエイターの映像作品を中心にご紹介します。面白い作品から、不思議な作品、感動する作品をピックアップしGIFアニメーションを用いてご紹介します。クリエイターの創作哲学や作られた背景に触れる旅をご一緒しましょう。
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車窓から見える街はずれの洋館。割れた窓ガラス、ツタの絡み付く柱、廃れた室内からは一切、人の気配が感じられません。しかしここにもかつては人間の営みがあったのでしょう…。
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今回ご紹介するのはNajork氏の『Hauschka – “Who Lived Here?”』。荒涼とした都市を舞台とするインストルメンタル作品です。ドイツの作曲家であり、ピアニストのフォルカー・ベルテルマンのソロプロジェクト、ハウシュカ。フォルカー氏は主にクラシック音楽に影響を受けた電子音楽や実験音楽などを手がけています。ハウシュカの演奏に過去、現在、未来の人間の生活にまつわる映像を組み合わせ完成した作品です。
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古代文明の文字と、金色に輝く回路基板。遥か昔の建築デッサンと比べられる現代高層ビル郡。現代の生活も、いずれは過去の文明の一つに数えられる時代が来るのでしょう。
廃墟と化したこの洋館はまさに建造物から、歴史的遺構へと変わる途中段階にあるのです。私たちの「現在」も永続的な時間から切り出された一部分なのかもしれません。
『Hauschka – “Who Lived Here?”』from Najork
【出典】https://vimeo.com/121337049
【Hauschka氏ホームページ】http://najork.net
執筆:CREM編集部(矢島智広)

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