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【第2回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観「アンチバンド・バンドマン」

   

【第2回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観「アンチバンド・バンドマン」

数百人もの同世代クリエイターを巻き込み躍進を続けるderonderonderon。まさに今年台風の目となるであろうデロンのVo.さわいかん氏に迫りました。本連載では5/13に発売されるアルバム「DIE SUKI」と、さわいかんのバンド論を中心に、全2回でお伝えしていきます。

クリエイター :deronderonderon Vo.さわいかん

Vo.さわいかんを中心に横浜で結成された小悪魔系 ダンス・ロックバンド。思考停止状態である現代人の頭を赤信号から青信号にするべく、DANCE ROCKに大さじ2杯の毒をかけたサウンドにのせて、 独自の感覚と思考を吐き出す。 5月13日には初の全国流通盤「DIE SUKI」が発売。
さわいかんさんプロフィール写真

【第2回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観。「アンチバンド・バンドマン」

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――どうしてデロンは注目を集め始めているのだと思いますか。

澤井氏(以下敬称略) 僕がバンドマンっぽくないからじゃないですか?(笑)バンドマンってアーティストっぽい人多いんですよね。大人に介入されたくないとか。でもそれは関係性次第じゃないかなって思うんです。自分らが広まるためならどんな手も使っていいと思いますし、デロンはこだわりがないのがこだわりかもしれないです。人それぞれだとは思いますけど、こだわったり悩んだりしてる暇があるなら、その時間で別のことした方がいいんじゃないの?って思っちゃいます。

――今デロンが後押しされている理由は、他のバンドと違ってよりも実験的な場所をというのを徹底してるから、ということでしょうか。

澤井 そんな感じですね。一緒にやりたい人、興味を持ってくれた人はだれでも来てください、って。それを精査するのは僕らですけど。他のバンドはたぶん精査が苦手なんですよ。信念はあるけど、精査が出来てないのかなって。周りを見てて思います。
僕自身がやりたいからってのもあるんですけど、バンドの「拡張解釈」をしていかないと生き残れないし、バンドっていう存在がもっと危ぶまれるものになる。って思っていて。それに共感してくれる人もすごい増えてきてくれています。あとはそれに加えてバンドの知名度が上がれば、バンド自体が他のクリエイターを宣伝する場にもなれるんじゃないのかなって。そういう意味で、他のバンドとは一線を画していると思います。

――バンドを何かを生み出すベースにしていきたいということですね。

澤井 そういうことです。自分だけ良ければとは思っていなくて、一緒にやっていることに意味があるんじゃないかと思うんです。

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――なるほど。バンドの解釈を広げていくという意味で、今後こういうことをしていきたいといったことはありますか。

澤井 自分のやりたいことを発表できるようなネットコンテンツを作りたいですね。音楽とは別にアソビの部分にも力を入れてたいと思っていて。いろんなアーカイブを残したいです。後から僕たちを知ってくれた人が掘れるとこを音楽以外にも増やしたくて。その掘りやすくするためのシステムをもっともっと作っていきたいなと。
 バンドマンはあまりにも怠惰すぎると思っていて。

――バンドマンは怠惰すぎる。なぜそう思われるのでしょう。

澤井 何も考えてないんです。何のためにやってるのかとかそういったことを。もちろん、売れたいとか、有名になりたいとか、そういうのはわかるんですけど、それを目標にしたときに それって別にバンドじゃなくてもいいんじゃないって。建築家でもいいし、起業したっていいし。漠然と音楽をやってる人ばかり。幹がないのに枝葉だけつけてるような。何のためのバンド?とか。何のためのレコード会社、事務所?とか。そういうことを体系的に考えるひとが少なすぎる。
 そんな中でCDがあるのに、YouTubeに12曲全部のMVを出す。バンドってこういうアプローチもあるよって。アーティストに寄りすぎるわけでもなくて、バンドはもっと表現者としてあるべきだし、デザイナーであるべきだと思うんです。やっぱり楽しんでもらいたいってのもあるし、いろんな人が関わっているのが一つのブランディングにもなるかなとも思っています。

―――音楽にかかわらず何かを作り出すという過程で、自分たちがやりたいことができればいいという自己満足的な考えと、皆に楽しんで欲しいという思い。それを両立させたいということでしょうか。

澤井 そんな感じです。自分のやりたいことをやることと、他人を楽しませられることは、アーティストとデザイナーのような違いだと思っていて。そのバランスをきちんと取ることがこれからバンドには必要だと思うんです。「俺の歌を聴いてくれ。」だけではもう誰も響かないしやってけない。誰もあなたの感情なんて知らないよって。

――ある種一歩引いて、自身や世の中を見ていたいということですね。

澤井 そうですね。熱中しながらも客観的に自分自身をディレクションしたいんです。音楽だけをやりたいわけではないんで。

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1st mini album”DIE SUKI”より 「I HATE YOU」

 

――音楽の主張だけが際立っていた時代と違い、2015年という時代には自分を客観的に見つめる力や音楽以外の側面が必要だということですね。

澤井 そうです。あとは圧倒的な運だと思います。どういう人とで会えるのか、どういうめぐり合わせがあるのか。そういう意味ではデロンは今ついてますね。この1年ミラクルが起き続けてます

――ミラクル自体に再現性はないとは思うのですが、ミラクルを呼ぶための再現性はなんだと考えていますか。

澤井 ミラクルを呼ぶんじゃなくて、僕は「つかんだミラクルを離さない」ってことに再現性があると思いますね。運が良いのも、それを離さないのも立派な才能だと思います。本来バンドマンはこんなこと考えなくてもいいと思うんですけど、僕はもともと裏方がやりたかった人なので、そんなことも考えながらやってます。なにかをやれば必ず反応が返ってくる。批判もある。めんどくさい時代ですけど、やりがいはありますよね。(笑)

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――最後にデロンのこれからについてお聞かせください。

澤井 僕ら横浜のバンドで。横浜を代表する人って誰?ってなった時に、名前が挙げられるようになりたいですね。横浜って港町ってこともあって開かれてるイメージがあると思うんですけど、音楽的には結構閉鎖的なんですよ。面白い人はすごい多いんですけど、外に出たがらない人が多くて。アジカンとか、9mmとか、売れてるバンドは確かにいるんですけど。それ以降にそれこそ10年近くドカンって売れたバンドがいないんです。
 あとは、まだなんも芽が出てない時からお世話になってる人もたくさんいて、今の僕たちを見て、めちゃくちゃ喜んでくれてるんです。そういうこともあって、早いとこ横浜に恩返しができればと思ってます。

――ありがとうございました。

(執筆:CREM編集部 篠宮航太)

クリエイター :deronderonderon Vo.さわいかん

Vo.さわいかんを中心に横浜で結成された小悪魔系 ダンス・ロックバンド。思考停止状態である現代人の頭を赤信号から青信号にするべく、DANCE ROCKに大さじ2杯の毒をかけたサウンドにのせて、 独自の感覚と思考を吐き出す。 5月13日には初の全国流通盤「DIE SUKI」が発売。
オフィシャルサイト:http://deronderonderon.com
さわいかんさんプロフィール写真

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