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【第1回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観「デロンの2014と2015。」

   

【第1回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観「デロンの2014と2015。」

数百人もの同世代クリエイターを巻き込み躍進を続けるderonderonderon。まさに今年台風の目となるであろうデロンのVo.さわいかん氏に迫りました。本連載では5/13に発売されるアルバム「DIE SUKI」と、さわいかんのバンド論を中心に、全2回でお伝えしていきます。
(執筆:CREM編集部 篠宮航太)

クリエイター :deronderonderon Vo.さわいかん

Vo.さわいかんを中心に横浜で結成された小悪魔系 ダンス・ロックバンド。思考停止状態である現代人の頭を赤信号から青信号にするべく、DANCE ROCKに大さじ2杯の毒をかけたサウンドにのせて、 独自の感覚と思考を吐き出す。 5月13日には初の全国流通盤「DIE SUKI」が発売。
さわいかんさんプロフィール写真

【第1回】みんなDIE SUKI!!さわいかんの世界観。「デロンの2014と2015。」

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――まずこの一年、どう過ごされましたか。

澤井氏(以下敬称略) まずはCDショップに並んでほしいとかそういうのじゃなくて、まだ名前を知られていない段階で自分らの名刺代わりにアルバムを製作しましたね。ある程度ちゃんと録音した盤が必要かなって。それ持って一年間いろんなとこ駆けずり回ってました。

――この一年で何か変化はありましたか。

澤井 僕らちゃんとバンドをはじめたのは去年なんですよ。その前もちょろっとやってはいたんですけど、お客さんも1人2人が当たり前で、スタッフのほうが多いやんっていう中でやってきた時期があって。そこから目に見えてお客さんが増えてきて、知らない人が見えてくれる機会ってのがすごく増えましたね。
 あとは、MASH A&R というオーディションで優秀アーティストに選ばれてから、曲自体を評価してくれる人もめちゃくちゃ増えて。少しずつ風向きも変わってきてますね。知る人ぞ知るというオーディションではあるんですけど、その音楽好きの方々がイベントに呼びたい呼びたいって言ってくれるようになりましたね。そのおかげで月に3、4本、多い月で6本くらいライブを重ねるようになりました。

 
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 それと、rockin’on主催のRO69 JACK2014っていうオーディションで優勝させて頂きました。まさか最初はそんなことになると思ってなくて。メンバーに内緒で勝手に応募したんです。そしたら、お、入賞した。やったー。って。そんでまた、え、優勝した!え、嘘やん!?って(笑)。で、そこから出るイベントの内容も少しずつ変わってきたと思います。あとは、個人的に僕のことを面白がってくれる人が増えたのも嬉しかったですね。

――前回のインタビューではデロンが媒体になって「初音ミク」のような実験の場になってるというお話もありましたが、そういったバンドの側面は変わってませんか。

澤井 そうですねそこは今でも大切にしていますし、「一緒にやりたい!」とか、「手伝わせてくれ!」って言ってくれる人が増えてきました。もともとは下準備から制作までほぼ全部自分一人でやってたんですけど、今は役割分担がすごくしやすくなりましたね。僕はブレインでいればいいっていうような状態です。おかげでより一層、自分のやりたいことの幹の部分が見えてきました。

――なんでそうやってデロンに人が集まってくれるんでしょうね。

澤井 もとから僕のことを知ってる人には、前から「売れたるわ」とは言ってたんですけど、その度胸を気に入ってくれたんじゃないですか?(笑)先輩方にもかわいがってもらえるようになって、ほんとにお世話になりまくってます。初めて僕らを見た人なんかだと、バンドマンっぽくないねって言われて、それで興味持ってくれることが多いですね。

――本当に躍動の1年だったんですね。

澤井 そうですね。あとは協力してくれる人がめっちゃ増えたってのもあるんですけど、もっと大きいのは環境が日に日に変わってきてることですかね。中学の頃から尊敬してたアーティストが近くにいたりとか。それで仲良く喋れたりだとか。え、あれ!?って。たまに思います(笑)。

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――次に5/13に発売されるアルバム「DIE SUKI」についてですが、どのようなことを意識して制作されましたか。

澤井 初めての全国流通版、ある意味初のお披露目ってことになるんで、分かりやすく作りましたね。音的にはシンプルに。歌詞には心を抉るような言葉を2、3入れて。アレンジにもこだわりましたね。変な話ですけどいまの同世代のバンドの音にドキドキすることがあんまりなくて。好きなバンドもいるけど少ないですね。みんな、有名なバンドのフォロワーみたいな音になりがちで。だから、そこの音が好きな人に寄りつつも。デロンっぽさを残せるように。そこに挑戦しましたね。

――そのデロンらしさというのはどういったところにあるのでしょうか。

澤井 簡単に言うと「ありそうでない音」ですかね。僕は洋楽で育ったので基本的には洋楽志向だと思ってます。だから、洋楽をあまり聴かない日本の若い子ら、いわゆるキッズにどうやったら自分が作った曲を届けられるかってのを意識して音を作ってますね。
 それと歌詞も僕的にはキーで。この歌詞を見てみてくれた人はどう思うのかなって。これ発表して世間的に大丈夫かなって考えながら書きましたね。(笑)やりすぎるとだめなんですよ。でもこれじゃなめらかすぎるなって。どうやったらこの単語が刺さるかなって。そんなこと考えてます。歌詞にはぜひ注目してもらいたいですね。
 バンドは娯楽だけではなくて、社会と表裏一体であるべきだと思うんです。そういう部分も突きたいし、でもライブは楽しんで欲しい。そこのギャップも感じてもらえたらなと。

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――新しいアルバムではどんな歌詞があるのでしょう。

澤井 アルバムの一曲目に「451014(読み:思考停止)」って曲があるんですけど、「間違いなんていつものことでしょ」とか、「浮ついた君 蹴散らすよ」とか。ちょっとわかりやすい歌詞を織り込みながら、でも刺したい。みんなちっさいことで悩み過ぎですよね。1ミリでもその視点を横にズラすだけで世界の色合いは急に変わるのになぁ。って思います。
 僕らはゆとりとか悟り世代って言われてますけど、周りを見てても、多くは望まない。まあまあでいいや。っていう感じがすごくあって。そのくせモラトリアムは通るし、そこでわけのわからない高望みをしたりもする。でも結局は、まあまあでいいやって。そういうのが僕良く分からないんですよね。そんなことする暇あるんなら、もっと冒険できる場所や、思考や、価値観もあるのになって思うんです。まわりきモノが有り余ってる世代なんで、「なぜか満たされない」っていう無自覚な絶望感に溢れてると感じてて。でも絶望が底辺なら、そっから見える世界の見方を変えたらいいだけやんって。

――そういったバンドとしての主張があるのもデロンの大きな魅力ですよね。新しいアルバムではどのようなことを期待しているのでしょうか。

澤井 バンドに対する偏見をちょっとでも変えられたらなと思ってます。バンドマンにもこんな奴らが居るんだって。そう思ってもらえたら嬉しいですね。

(執筆:CREM編集部 篠宮航太)

クリエイター :deronderonderon Vo.さわいかん

Vo.さわいかんを中心に横浜で結成された小悪魔系 ダンス・ロックバンド。思考停止状態である現代人の頭を赤信号から青信号にするべく、DANCE ROCKに大さじ2杯の毒をかけたサウンドにのせて、 独自の感覚と思考を吐き出す。 5月13日には初の全国流通盤「DIE SUKI」が発売。
オフィシャルサイト:http://deronderonderon.com
さわいかんさんプロフィール写真

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