そこはかとなく好奇心を刺激するクリエイターの秘密基地。

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GIFMAGAZINE CREATOR’S FILE【Cherng(チェン)/LAIMO】

      2017/06/05

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昨今、スマートフォンに最適化したフォーマットとして再び注目を浴びている「GIF」。時を同じくしてクリエイティブの現場でも、「GIF」は新たなアート手法として注目を集め、多くの作品が日々生まれ続けています。そのわずかなループの中に、クリエーターは一体どのような思いを込め、何を伝えんとしているのか。GIFMAGAZINE CREATOR’S FILEでは、GIFアニメーションを表現の場とするクリエイターに焦点を当て、彼らの創作の秘密を探っていきます。(インタビュー:CHEN CHIH JEAN、執筆・編集:坂口文華)

Cherng(チェン):イラストレーター/アニメーション作家

台湾出身。彼が生み出したマレーバクのキャラクター「LAIMO(ライモ)」は台湾の若者を中心に絶大な人気を誇っており、Facebook上に106万人のファンをもつ。彼の描く日常生活の何気ない一コマはブラックユーモア満載だが、その一コマの中には思わず共感する場面が多く、若者を中心に話題を呼び、現在では台湾を代表する一人として活躍している。

LAIMO(ライモ)とは

Cherngが生み出したマレーバクのキャラクター。気まぐれでやる気がなく、ブラックジョークを口にするという変わり者。しかし、そのツンデレな性格と、モノクロラインで統一されたシックでお洒落なフォルムが好評を得て、若者を中心に絶大な人気を集めている。台湾では、セブン-イレブンや大手家電メーカーとコラボレーションするなど活躍の場を広げており、日本のファンの方にも支えられて、2015年より日本での展開をスタート。直近では西武鉄道とのコラボレーションを果たしている。

LAIMO Japan公式ホームページ:
https://www.laimo-jp.com/

――西武鉄道やぐでたまとのコラボレーション等、日本でも活躍の場を広げているチェンさんですが、実は大の日本好きとのこと。日本を好きになったきっかけはなんだったのでしょう?

小さな頃から日本の漫画やアニメを見て育ってきたので、そこから影響を受けて、インスパイアされた部分が大きいですね。日本はどのような国なんだろうと、ずっと好奇心を持っていました。

その後、大きくなってからは、日本のバラエティ番組をたくさん見るようになったのですが、そこから日本に様々な憧れを抱くようになり、日本が大好きになりました。子供の頃からずっと日本に行ってみたいと思いつつ、大学卒業後にようやく行くことができたんですが、日本は本当に素晴らしく、もう定住したいくらいですね。(笑)

――かわいい見た目とブラックユーモアの効いた性格、というギャップが癖になるキャラクターLAIMO。彼はどのようなきっかけで生まれたのでしょう?


via GIFMAGAZINE

もともと興味を持っていたマレーバクという不思議な動物を僕の作品に取り入れて、そこに変わった性格を与えた結果生まれたのがLAIMOです。僕はあまり、女の子らしいかわいい絵が得意ではないので、LAIMOのようなモノクロで割とマイナーなキャラクターによって、自分を表現することが多い気がします。

――今まではイラストを中心としていましたが、最近はGIFによる作品も多く見かけるようになり、活き活きと動くLAIMOにとてもワクワクしています。LAIMOを「GIF」という表現で描くに至ったきっかけがあれば教えて下さい。

大学時代はアニメーションを専攻していましたし、普段から短いアニメーションを作るのが好きなんです。そして、みんなと同じ事はしたくないというところから、GIFを使った表現にたどり着きました。

ただGIFは、Facebookにアップロードする際、色々と手間がかかって面倒なところがあったのですが、幸いGIFMAGAZINEというプラットフォームが僕の力を発揮できる場となったので、本当に感謝しています。

GIFMAGAZINEを通して、皆さまに僕の作品を知ってもらえたら嬉しいです。僕のページでは今後、作品をシリーズ化して制作し続けるので、ぜひ楽しみにしていてください。

――シリーズ作品の更新、楽しみです!個人的に「高飛び」や「暴れるバクくん」がとても好きで、LAIMOの動きについ見入ってしまうのですが、こういった作品のアイデアはどのような時に思いつくのでしょうか?


via GIFMAGAZINE


via GIFMAGAZINE

「高飛び」や「暴れるバクくん」を気に入ってくださり、ありがとうございます。

アイデアの大半は、何かアニメーションを見ている時に、パッと思いついたものです。あとは、その時期の祝日や行事に合わせて作ることもあります。

――LAIMOは台湾発のキャラクターとしては、日本で屈指の人気ぶりです。日本へ進出する際に一番大変だったことは何でしたか?

日本はキャラクター市場が長く発展し続けている国です。しかも市場は高度に発達しており、キャラクター間の競争もかなり激しい。だから実は、LAIMOが海外のキャラクターとして日本に進出するためには、乗り越えなくてはならない問題が山積みにあるのです。

例えば、台湾と日本では当然、文化の違いがあるため、普段LAIMOが台湾で使う言い回しや言葉遣いが、日本では不適切な表現になってしまうこともあります。なので、日本のエージェントに情報収集を手伝ってもらい、自分が知らない知識を補充していってます。

LAIMOは台湾で誕生してからもう五年、日本に進出し始めてからは二年が経ちましたが、まだまだ自分は若手だと思って、頑張り続けます。

――作品を制作する時、台湾と日本の市場で何か変えていることなどがあれば教えてください。

台湾では、ほとんど適当に描いていましたが、キャラクター市場が成熟している日本では、完成度の高い、多面的な表現が必要です。だから日本に進出したばかりの頃は、LAIMOの体型も日本市場の好みに合わせて丸くしていました。ただ自分も体型を丸くした調整後のLAIMOが結構好きだったので、この変更はその後のキャラクターの見せ方にも影響を与えている気がします。


via GIFMAGAZINE

――最後に、今後チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

子供の頃からずっと、日本のアニメーションは強いと思ってきました。幸運にも日本市場に進出することができたので、今後はぜひ日本のアニメ制作会社と一緒にお仕事ができれば嬉しいですね。これからも努力し続け、GIFアニメーションをたくさん制作し、ゆくゆくは日本のアニメ制作会社とLAIMOのアニメを制作して、テレビで放送される日が来ることを夢見ています。

laimojp公式クリエーター作品ページ

https://gifmagazine.net/users/52701/profile

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