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SNSで話題の若手AORユニット ブルー・ペパーズ ➖時代の先を行く鋭い感性と、デビューEP「ブルー・ペパーズEP」の魅力に迫る➖

      2016/02/08

bluepeppers

 渋谷系、シティポップが音楽的復権を果たした昨今。ネオソウルやアッシドジャズ等のブラックミュージックをルーツに抱え活動するアーティストが多い中、音楽的カタルシスの得難いAORのジャンルにこだわって活動する若手ユニット、ブルー・ペパーズを取材しました。往年の天才、David FosterやDonald Fagenの”技”を紐解き、見事なバランスで日本のポップスに組み込む抜群のセンスを持つ注目の彼ら。そんな彼らに今の日本の音楽業界はどう映っているのでしょうか。デビューEP「ブルー・ペパーズEP」の魅力と共に、その真相に迫ります。

若手2人組AORユニット:ブルー・ペパーズ(アーティスト/作曲・編曲家)


東京都在住の大学生、福田直木と井上薫による音楽ユニット。高校時代に共通の友人を介して知り合い、音楽の趣味が合っていたため意気投合。次第に二人で作曲に取り組むようになり現在に至る。AOR、ジャズ、フュージョン、ラテンなどさまざまなジャンルを追究し、それらのエッセンスを盛り込みつつも“聴きやすいポップス音楽”というフォーマットに落とし込むというバランス感覚を大切にしている。

ブルー・ペパーズ Official WEBサイト:http://bluepeppers.tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/bluepeppers.info
YouTube「ブルー・ペパーズ」:https://www.youtube.com/channel/UC2mcUc1fXIUUFtEHRzFyeZg
Twitter:https://twitter.com/__BluePeppers__

イベント情報

ブルー・ペパーズ&カンバス 7inchEP発売記念 トーク&ミニライヴ

http://recordshop.hmv.co.jp/events/25806/

開催日時:2016年2月26日(金)19:00〜
開催場所:HMV record shop 渋谷
出演:金澤寿和 (www.lightmellow.com)、ブルー・ペパーズ(福田直木、井上薫)、カンバス(小川タカシ、菱川浩太郎)
参加方法:観覧フリー
イベント内容:
邦・洋Light Mellowシリーズなど多くのコンピレーションCDの監修・選曲を手掛ける音楽ライターの金澤寿和さんをナビゲーターに、7インチアナログ盤を発表した2組の注目の若手シティ・ポップ系ユニット、ブルー・ペパーズとカンバスのサウンドの秘密を紐解くトーク&ミニライヴ。
※HMVrecordshop渋谷にてブルー・ペパーズとカンバスの7inch及びCDをお買い上げいただいた方には先着でイベント特典を差し上げます。
HMV record shop:http://recordshop.hmv.co.jp/events/25806/
Facebook:https://www.facebook.com/hmvrecordshop/posts/1857309034495572
Twitter:https://mobile.twitter.com/HMVrecordshop/status/695553631643303936?lang=ja

リリース情報

ブルー・ペパーズ
『6月の夢 / 汗は甘い口づけ』(7inch

http://recordshop.hmv.co.jp/exclusive/22050/

2016年1月20日(水)発売
価格:1500円(税抜価格)
フォーマット:Vinyl
HMV/HR7S10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SIDE A
01. 6月の夢
SIDE B
02. 汗は甘い口づけ

『ブルー・ペパーズEP』(EP)

http://bluepeppers.tokyo/discography/

2015年10月7日(水)発売
価格:1500円(税抜価格)
Vivid Sound Corporation/VSCD3144
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
01. 6月の夢
02. 面影
03. 汗は甘い口づけ
04. Eventide (Interlude)
05. 星空と孤独のマスカレード
06. Calling

“今後の名刺代わりになれるような一枚が完成しました”(福田)

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ーーお二人がAORと出会ったきっかけなどあれば教えていただけますか?

井上:僕の入り口は大学に入るまえ、高校3年生の頃にDavid Fosterのトリビュートアルバム『Fly Away the Songs of David Foster』の存在を知って聞いたことがきっかけですね。昔からジャズは好きで、もちろんロックやポップスも好きなんですけど。その頃から福田と「ジャズのコード要素が入ったようなポップスって良いよね」ってよく話していて、だんだんと福田からAORについて教えてもらうようになって、ちょっとずつ知識を得たって感じですね。

福田:僕は中学の時にドラムを習っていて、授業で課題曲を与えられてそれを真似て叩くということをしていたのですが、その時にTOTOのドラマーのプレイがかっこいいなと感じて、先生にTOTOについて教えてもらって、CDを買って。そのあとは関連するCDを聞いたりして、だんだんとAORについて知って。ドラマーの次はラリーカールトンとか、ギターリストに注目して…って感じで今に行きついています。そうやって詳しくなった頃に井上と出会って。David Fosterが好きっていうだけで親近感がわいて(笑)

井上:まぁ、二人が出会ったきっかけっていうのは冨田ラボなんですけど。冨田ラボみたいにAORを咀嚼して、って。

ーー今回の「ブルー・ペパーズEP」からも、ルーツに裏打ちされた確かなAORへのこだわりを感じます。

井上:やっぱりAORが好きですし、そこはこだわりを持ってやっています。なんとなくお洒落な感じの音楽って、今の時代ネットですぐに聞けるようになってますよね。僕らも作っている段階で、「どこかで聞いたことあるな」って思ったら「あの曲と一緒になっちゃったよ」っていうこととかもあって。やっぱりどこかで耳にしたものって、無意識にアウトプットしていることが多いと思うんですね。今に限ったことではないとは思うんですけど、そんな似たようなフレーズが往来している状況で、僕らはそうなりたくないな、っていう意識があって。

福田:まぁ悪く言えば喫茶ポップ的なね(笑)そういった意味で、今回のEPは僕らの今後の名刺代わりになるように、僕たちが今できることを詰め込んでいます。

ーー今人気の”渋谷系”、”シティポップ”のなかでAORサウンドはかなり稀有な存在だと思います。あえて流行りにのらないことへの不安を感じたことはありませんでしたか?
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福田:”流行りにのらなきゃ”みたいなのはなくて、自主制作で作った音源をYouTubeにあげたら思いの外反響が良かったという(笑)

井上:ほんとに「売れたい」とかそういう意識がなくて。ただ好きで制作したものを形にしたいっていう思いでやっていたのが今回のアルバム版なので。もちろん聞いてくれればそれは嬉しいんですけど。あとよく言われていることだけど、音楽の流行りにはサイクルがあって。結局今の流行り迎合して作ったものって、消えていっちゃうと思うんですよね。いい意味で(僕らのアルバムの方向性が)偏ってるので(笑)。時代の特徴を表すために、あえて迎合した作品を作らなくても、時代時代によって流行りの音質だったり、機材の種類だったりがあって、そういうところが自然に出てくるのかな、って思うんですよね。あと昔ネットで見た松本隆さんの発言なんですけど、「時代に合わせて自分を変えなくても、時にスランプに出会うこともあるけど、信じ続けて自分思うことをただやっていれば、やがて時代がまたこちらに向く」っていうのがあって。それが僕の中ですごく大きいんですよね。今ほかで売れてる流行りモノとか聞いて「もう少し新しいサウンド取り入れたほうがいいかもな」って考えないこともないんですけど、でもそれよりやっぱり自分たちが、やりたいことの意思を明確に持って続ければ、まぁ悪い結果にはならないんじゃないかな、という気がしています。

“今せっかくその波が来ているので、もう一回日本の良質なポップス音楽を作るシーンを盛り上げられたらなって。(井上)”

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ーーお二人には今の音楽業界の姿はどう映っているのしょうか?

井上:昔ってやっぱり、松任谷由実さんや山下達郎、竹内まりやさんみたいな、割と高尚なポップスを生み出す人が多かったですよね。今せっかくその波が来ていて、僕らと同じ20代前半の音楽仲間に、そういうのがすごい好きで聴いて育ったっていう人が多いので、そういう人たちとみんなで、もう一回日本の良質なポップス音楽を作るシーンを盛り上げられたらなって。

福田:あと業界の構造の話なんですけど、著作権とか、契約の話とかも、この先自分たちで分かるようになりたいと思っていて。今の音楽業界ではCDがお金にならなくて、今後さらにその流れが進むのだとしたら、今のうちに身につけておいたほうがいいなって。今回は所属インディーズレーベルのVIVID SOUND CORPORATIONさんに、右も左も分からない中で色々とお世話になって、僕たちが分からないからこそ、今その過程をしっかり見ておきたいなって思っていて。

ーーどんどん「セルフ・プロデュース=プロにこだわらない」流れに移行していますよね。配信やサブスクリプションのような新しいツールを利用する予定はありますか?

福田:別にデジタル否定とかは全くないので、むしろしたいというか(笑)もちろん作り手としてはCDとかフィジカルな媒体で聞いてもらいたいけど、リスナーの目線になった時圧倒的に配信の方が楽なので。アーティストがリスナーに対して提供形式を限っちゃうのって僕はあんまりいいことだとは思っていなくて。選んでいただいているだけで十分だし、聞きたいと思ってくれる人にあった形式で提供したいので。

ーーアナログ盤の発売も決まっているようですね。

井上:出せたらいいなとは思っていて。今回お話をいただいたので出す運びとなりました。

福田:アナログ盤で聞きたいという方がいて、どの要望に沿う形で出すことができるのは本当に嬉しいです。

ーー最後に今回の「ブルー・ペパーズEP」の聴きどころ、教えて下さい!

井上:基本的に手を抜いた曲はないんですけど(笑)

福田:曲順は特にこだわりました。聞きやすいだろうなって思うポップスの曲を先に持ってきて、割とマニアックなAORっぽいのものを後ろに持ってきて、最後英詞にしちゃうみたいな(笑)。コンセプトとしてあのアルバムの曲たちに統一性があるかどうかは微妙なところですが。

井上:全曲を通して一番こだわったのは、具体的にどうしたってわけではなくてそれは自分の感覚でしかないんですけど、AORの良さを損なわずに、かつAORポップスとして成立させるために、普段AORを聞かない人とか、シティポップは聞くけど、AOR色の強いものはあんまりっていう人が聞いてもいいなって思えるようなものを目指しました。バランスについては「そうかぁ?」って思う人もいるだろうけど、できるだけそうなるように、AORと一般ポップスの絶妙なさじ加減を目指しました。

執筆:CREM編集部 高橋深

若手2人組AORユニット:ブルー・ペパーズ(アーティスト/作曲・編曲家)


東京都在住の大学生、福田直木と井上薫による音楽ユニット。高校時代に共通の友人を介して知り合い、音楽の趣味が合っていたため意気投合。次第に二人で作曲に取り組むようになり現在に至る。AOR、ジャズ、フュージョン、ラテンなどさまざまなジャンルを追究し、それらのエッセンスを盛り込みつつも“聴きやすいポップス音楽”というフォーマットに落とし込むというバランス感覚を大切にしている。

ブルー・ペパーズ Official WEBサイト:http://bluepeppers.tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/bluepeppers.info
YouTube「ブルー・ペパーズ」:https://www.youtube.com/channel/UC2mcUc1fXIUUFtEHRzFyeZg
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